DX途上への苦悩
- rpa696
- 2022年8月17日
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ITを駆使し、経費を圧縮、その分原価率を高めることで顧客満足度を高めようとした「ブルースターバーガー」が7月末までに全店閉店という結果に終わりました。引用記事によると、「店舗を『完全キャッシュレス化』と『テークアウト専門店』にすることで、家賃・内装投資・人件費といった経費を極限まで軽減。その分を商品原価に投資する」というビジネスモデルでした。このモデルがうまく行けば、安くて豪華なハンバーガーを顧客に提供でき、大ヒット間違いなしでした。実際「ブルースターバーガーは、ITを駆使した『超スマートモデル』が特徴。オーダー・決済・受け取りまで、全てを完全非接触で実現する、ニューノーマル時代にフィットしたテークアウト専門のプチグルメバーガーを標榜。オープン時の圧倒的なにぎわいから、日本発の世界ブランドを目指す、外食DX(デジタルトランスフォーメーション)の成功例ともてはやされた。」(引用記事)でした。
しかし、実際には来店現金客への対応や、イートイン客のために内装への投資が必要となり、このビジネスモデルが成り立たなくなってしまったのです。これはDXの初期段階への難しさを際立たせる結果となってしまいました。筆者がよく利用するJR東日本では、チケットレス特急券では100円割引となり、デジタル弱者に対しては、特急券自販機や窓口で対応というデジタル弱者救済という手立てを講じています。窓口は少なくなっていていつでも長い列になっていて、待ち時間を少なくするため、チケットレスへのモチベーションとなっています。しかも幾ばくかの割引もあり、乗車券はSuicaを利用すれば、完全チケットレスです。JR東日本のこの例は、DXへの転換途上の対策として有効であると考えます。
「ブルースターバーガー」が社会に提案したビジネスモデルは、特筆すべきものであると筆者は考えます。ビジネスモデルを洗練させて、再度チャレンジされることを期待しています。
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