IT後進国脱却の第一歩は問題意識を持つこと
- rpa696
- 2023年4月28日
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様々なソフトウェア開発手法のうち、要求仕様定義、基本設計、機能設計、詳細設計、コーディング(製造)と上流から下流に設計を進め、テストでは逆に下流から上流にプロジェクトを進めるウォーターフォール型という伝統的手法があります。この手法は計画は立てやすいものの、設計とテストの時間的距離が長く、設計の確からしさの検証に時間がかかります。さらに仕様変更のときや、不具合発生時では、設計時点まで戻り設計をし直さなければなりません。基本設計に不具合が含まれていた場合には、修復に天文学的時間がかかります。その致命的欠点を解決するために、アジャイルやインクリメンタルが生まれてきたのです。唯一ウォーターフォールモデルが通用するのが、仕様変更が一切ないシステムです。
しかし、ウォーターフォールモデルはその様なシステムに使われていないことが現実です。引用記事によると、「システム開発のプロジェクトが進行中にクライアントからの要求事項が変わることはよくあります。たとえば、オンプレミス型のインフラシステムを開発の案件を受注したとしましょう。プロジェクトが順調に進み、システムの開発が終わった後に、クライアントからクラウド型のシステムにして欲しいと要求されることもあります。」この様な状況では、ウォーターフォールモデルは最悪です。当初の2倍の人件費が浪費されることは想像に難くありません。現場で働く方々は、この様な現状をどの様に捉えているのでしょうか。この件に限らず現状の問題意識を持つことが改善への第一歩なのです。ただ漫然と業務をこなすだけでは問題は解決せず、ひいては我が国はのIT産業はいつまでも先進諸国に取り残されるばかりです。
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