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システム外注体質からの脱却

  • rpa696
  • 2023年6月2日
  • 読了時間: 2分

本欄でも何度か言及してきましたが、我が国のIT産業は世界でも独特で、IT技術者はIT企業に集中し、事業会社には多くないため、ITシステムは事業会社からIT企業に外注という姿が今でも続いています。一方米国等DX先進国では事業会社がITツールを使いこなし、カスタマイズした上でのシステム構築が一般的で、この姿は20年近く前に予測されていました。引用記事によると、「2005年12月に『十年後のソフトウエア工学』と題された黒川利明氏の講演を拝聴した。その時の資料が手元に残っている。黒川氏は『情報システム学入門』をはじめ、示唆に富む本を複数書いている。 資料を読むと『システム・インテグレーションだけを扱う企業は無くなる』『通常のプログラミングはソフトウエア設計に吸収される』『ソフトウエア構築の主要作業は部品検索になる』『ソフトウエア工学の中心作業は要求の記述と管理とになる』などと述べていた。講演を聞いた当時は『言わんとすることは分かるが10年でそこまで到達するのは難しいのでは』と思ったが、17年経過してその通りになってきた。」との様に我が国でも予測されていたのです。なぜ、外部環境は整ってきたのに、未だにわが国のソフトウェアシステムは外注体質なのでしょうか?やはり事業会社もIT企業も保守的考え方から抜け切れることが出来ておらず、「今まで何となくうまく行ってきたから」等という、あまり根拠のない成功体験が続いているからだ、と筆者は考えます。そしてみずほ銀行での幾度にも渡るシステム停止で、社会的損失が発生するのです。 やはり、我が国のシステム受注者・発注者とも、世界における自分の立ち位置を検証し、新しいことには果敢に取り組んでゆかない限り、ジリ貧が続くのです。






 
 
 

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