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スポーツビジネスとDX

  • rpa696
  • 2023年5月1日
  • 読了時間: 3分

プロ野球日本ハムファイターズの本拠地として、本年度より北海道北広島市にエスコンフィールド北海道がオープンしました。交通利便性が悪いとか近隣にオープン予定の千歳線新駅が進まない等欠点が指摘されていますが、ゼロから建設したこともあり、デジタルトランスフォーメーションを組み込んでいるようです。引用記事によると、「この売店は現金を使えない。ただそれは2020年以降に開業するスタジアム、アリーナのスタンダードでもある。カードや電子マネーは“データ”と紐付いていて、それはマーケティングの精度を上げる材料になる。また売店、飲食店では必ずファンクラブカードの提示も求められた。Fチケットとファンクラブの会員情報が適切に集約され、有機的に結びつけば、ビッグデータとして有用だ。そのようなDX(デジタルトランスフォーメーション)は日本のスポーツビジネスが遅れていた部分でもある。Wi-Fiも動画を問題なくみられそうな通信速度だったが、高密度のネット環境も今後はスタジアムの標準装備となるだろう。IT装備は明らかに他球団へのアドバンテージとなる部分だ。」とのことです。さらに、DX以外にもフードコート運営も工夫し、試合終了の混雑も回避しています。「スタジアムのアクセス問題は試合終了後に起こる。開始前は早めに来る人、遅めに来る人で負荷を分散させられるが、終了直後は人が集中するからだ。国立競技場、東京ドームのような複数の駅に散らせる立地なら5万人、6万人の観客が集まっても心配はないが、エスコンフィールド北海道は徒歩圏内の駅がJR千歳線・北広島駅のみ。歩くと20分ほどはかかり、シャトルバスが必要になる。そもそも球場内にフードコート、通路脇の“路面店”があることは異例だが、試合終了後の営業は人流の緩和、観客サービス向上という“一石二鳥”の打ち手になっている。Jリーグも試合後にイベントを開く、スタジアムグルメを出す例はあるが、場所は必ずスタジアムの外だ。ただ北海道の気象条件で、屋外のイベントや飲み食いは難しい。しかしエスコンフィールド北海道は場内にフードコートがある。七つ星横丁に10個ある店舗は大半が営業を続けていて、程よく混雑していた。」(引用記事)と、都市部と比較して交通アクセスの利便性が有利とは言えない状況を逆手に取り、帰路の混雑集中を回避しています。スポーツビジネス成功のためには、フランチャイズ球団の勝率が第一条件であることは間違いありませんが、周辺環境をDX等の力を借りて充実させ、顧客満足度を向上させビジネスとして成立させてゆくことが重要です。このエスコンフィールド北海道が好例として成長してゆくことを願っています。



 
 
 

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