ワーキングプアの根本原因
- rpa696
- 2022年9月14日
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KDDIは、デリバリーとテイクアウト専門の無人店舗「auミニッツストア 渋谷店」をオープンしました。引用記事によると、同店では、小売店舗や物流施設向けのソリューションを展開する企業ROMSのロボットを活用しています。ROMS社はわが国でのベンチャー企業で、社会への貢献が期待されています。 この事実は、我が国の立法行政の失敗を示唆しています。専門職に限った人材派遣法が施行されたのは1986年で、当時はプログラマーや通訳等の専門職に対象が限られていました。工場のライン労働者等に広げると賃金が下落し、貧困に喘ぐ労働者が増加することが予測されたからです。当時の為政者は良く理解していました。しかし、1996年に派遣対象業務が広がり、ライン労働者も可能になりました。そうなると、あっという間に派遣の範囲が広がり、似非競争により賃金がどんどん下がりワーキングプアが急増したことは周知の事実です。賃金の下落により、平均賃金が韓国をも下回り、先進国から事実上転落しました。 もし、1996年の派遣対象の拡大がなければ、社会は正社員が大多数のままとなり、ロボットやオートメーションが進化したことが想像に難くありません。ROMS社の様な企業も社会の要請に応じて、もっと早く生まれていたのかもしれません。 これがワーキングプア急増の原因なのです。

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