中国からの教訓
- rpa696
- 2023年3月6日
- 読了時間: 2分
中国の改革開放に伴い,1990年~2000年代は日本で成功した事業モデルを中国に適用する努力が続けられてしましたが、2010年のGDP逆転後は中国で成功した事業モデルを日本に適用する傾向が強くなりました。引用記事によると、「海外で成功した事業モデルを日本で展開するという意味を持つ『タイムマシン経営』。一時期、日本企業は中国でこの「タイムマシン経営」を展開したが、今起こっているのはその逆転現象だ。米国や日本の成功モデルが中国に積極移転されるのは過去の話となり、中国の成功モデルが米国や日本へ流入し始めた。」とのことです。この記事で筆者が着目したのは、DXへの考え方の違いです。中国ではDXは特別なことではないのです。「私たち日本人はテクノロジーというものを何か特別なものとして見がちだ。しかし岑氏の話を聞いていると、中国ではテクノロジーを“雲の上の技術”として珍重しているわけではないことがわかる。むしろ、『みんなが参加し、競争と淘汰の中でテクノロジーが育てられている』という印象だ。」(引用記事)なのです。実際QRコード決済は中国ではあっという間に広がり、Alipay、Wechat Pay、銀聯のQRコード決済が標準的になりました。逆にクレジットカード決済比率が低くなり、中国のQRコード決済手段を持たない外国人は、地元のレストランでの支払いに不便を強いられました。偽造紙幣が多いという背景があるものの、この様な急激は変化には驚きでした。IT人財も非IT人財も、ITやDXを特別なものと捉えないという発想が、DX推進の重要なエンジンの一つであるかもしれないのです。

Comments