事業会社主導でのオファリングビジネスへの変革
- rpa696
- 2024年3月5日
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現在大手SIerの間で「オファリングビジネス」がブームです。顧客の求めに応じた仕様でシステムを開発するのではなく、文字通り「提案・提供ビジネス」です。引用記事によると、「客(企業や公共機関)のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進や課題解決のために、自社の技術やノウハウなどの知財を核に、様々な技術やサービスを組み合わせて提案・提供しようというものだ。」なのです。しかし、SIerのビジネス形態は30以上も大きな変革はなく、受け身の受注開発販売に終始していたのです。さらに引用記事によると、「結局のところSIビジネス、ソリューションビジネス、そして今日のオファリングビジネスは領域こそ多少異なれど、SIerが主体的に提案・提供するという点では変わりはない。そんな訳なので、SIer各社が最初から『SIerの本来の務め』を果たしていれば『これからはソリューションビジネスだ』とか『オファリングビジネスを頑張るぞ』などと力む必要もなかったはずだ。しかし現実は残酷だ。SIビジネスは言ったそばから、単なるご用聞き商売、人月商売に堕してしまったのだ。」なのです。IT人財が事業会社のIT部門ではなく、IT専門会社に集中している我が国特有の現状からは、SIer主導のオファリングビジネスへの変革は難しいのかもしれません。ユーザーたる事業会社が、オファリングビジネスに転換しているSIerを選択するか、ノーコード・ローコード開発ツールを選んで、カスタマイズによる開発経費削減にチャレンジすることが必要であるかもしれません。変革に成功しなければ、DX先進国との差は広がるばかりです。
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