人手不足を逆手に取ったDXの推進
- rpa696
- 2022年11月22日
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人手不足を逆手に取り、DXを推進している成功事例が福井県発ニュースにありました。薬を選び出すロボットです。引用記事によると、「この機械は2022年1月、公益財団法人「ふくい産業支援センター」(坂井市)の補助を受けて導入した。1,200を超える棚から薬を自動で選び取り出す機械で、県内での導入は初めて。全国でも20台目だという。この薬局では、薬を選ぶ作業は1日に約300回にのぼり、その作業を薬剤師4人が行ってきた。機械を導入したことで薬剤師が1人で業務をこなせるようになり、作業時間をわずか1分に短縮できた。これまでは7~8分かかっていたので、8分の1ほどに短縮できたという。」というのです。福井県は人口10万人あたりの薬剤師が全国ワースト2位で、東京都の半分程度しかありません。しかも、薬剤師は国家資格が必要で、人材派遣で補うこともできません。この様な厳しい環境でのロボット導入だったのです。しかも顧客の待ち時間も短縮でき、まさにWinWinのDXの典型例なのです。 我が国でも先進国であった、80年代90年代の好景気による人手不足の時代に安価な派遣労働者に頼ることなく、ロボット導入を推進していれば、ロボット産業の発展を促すことができ、現在のワーキングプアを大量に生み出す結果にはならなかったはずです。しかもその裏には、人材派遣法を製造ライン労働者に拡大したかつての政権の最悪な政策があったのです。それにより、国民の貧富の差の拡大、購買力の低下、結果としての先進国からの転落があったのです。この事態は国民全体として反省し、解決に向かわなければなりません。

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