介護現場とDX
- rpa696
- 2023年5月30日
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介護現場では慢性的な人手不足に悩まされています。引用記事によると、「国立社会保障・人口問題研究所の推計によりますと、日本の65歳以上の高齢者の割合は現在の29.2%から2040年には34.8%まで上昇し、これに伴い介護人材はおよそ69万人不足するとされています。」とのことです。特別養護老人ホームは原則、要介護3以上の65歳以上の高齢者が利用する施設ですが、24時間ではないのの看護師の配置が義務付けられています。時間外は電話対応が基本なのですが、これが看護師にとって大きな負担となっています。 負担軽減のため、「今月から夜間のオンコールを外部の医療専門スタッフに委託するサービスの利用を開始しました。これまでは、施設に勤務する看護師3人が交代で対応していましたが、外部に委ねることで夜間の電話対応に追われることがなくなりました。 *七美ことぶき苑 看護師 野原智美さん 『仕事終わって休む暇もなくオンコール体制に入る。また仕事来て…というのが続いたりもあったので、いまは精神的にも肉体的にも負担は軽くなっている』オンコールを外部委託することで看護師の負担を減らすだけでなく、介護スタッフの心理的なストレスを和らげることにもつながりました。」(引用記事)とのことです。 一方、委託を受けた企業側も、全国700施設と契約し、年間3万件もの夜間コールを受け付けておりノウハウが蓄積されており、対応力は十分です。これらの施策により、看護師の負担軽減により、人材流出の防止と人手不足解消に役立っています。介護施設と専門企業をDXがつなぐという取り組みは、様々な産業に応用できそうです。

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