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決定的な彼我の差

  • rpa696
  • 2023年7月21日
  • 読了時間: 2分

DX革命の世界的進展に伴い、米国や中国と比べ時代遅れのソフトウェア開発手法を続けている我が国の差が明らかになってきました。引用記事によると、「ソフトウェアの開発は、米国のシリコンバレーなどではアジャイルという方式で行われています。エンジニアが企画者や実際に使う人と直接コミュニケーションを取りながら開発する方法です。中国もそうですね。この方法によって、新しいサービスが米国や中国から次々と生み出されています。」一方我が国では、特に金融等基幹システムでは、「多重下請け構造が出来上がっているために、日本では優秀なエンジニアが育たないことです。どういうことかと言いますと、まず1次請けの大手企業が仕事を受注し要件を取りまとめ、開発は2次請け以降にまわします。1次請けの会社にはエンジニアはいません。実際にプロジェクトを実行するのは2次請けです。売り上げで言えば、100億円以上で数千億円未満といった規模の企業ですね。」「2次請けの企業はエンジニアを抱えています。ただ、メインの仕事はプロジェクトを管理することなので、プロジェクトマネジャーです。この人たちは30歳くらいまではプログラミングをしています。しかし、それだけの経験で開発ができるわけではありません。メインのプログラマーは3次請けの会社にいて、その人たちが2次請けが管理するプロジェクトに委任契約という形で送り込まれます。さらに、3次請けの企業に所属するプログラマーが全員プロジェクトでいなくなって足りなくなると、4次請け以降から借りてきます。4次請けから下が何層になっているのかは分かりません。好景気になると層が増えていきます。」(以上引用記事)ここで1次請けはITゼネコン企業であり、仕様のみ作るもののプログラミング能力はありません。2次請け3次請け企業はある程度のプログラミング能力があるものの、アジャイル導入等の開発手法の決定権は全くありません。我が国のIT産業は固定化されてしまったのです。これでは彼我の差は広がるばかりです。発注者側が思い切って米中等の企業に発注を変えない限り、この様な状態が続くのでしょうか?ちょっと情けない限りです。





 
 
 

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