開発モデルの選択の課題
- rpa696
- 2023年4月14日
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ソフトウェア開発におけるウォーターフォール型モデルは、欠点が数々指摘されていますが、まだ根強く残っている様です。引用記事及び添付図によると、ウォーターフォール型モデルの弱点の一つとして明らかなのは、設計後検証するまでの時間が長く、変更への柔軟性が著しく低い、という点です。また、引用記事によると、「『ウォーターフォール開発はオワコン』と言われている理由は、アジャイル開発の台頭が大きく影響しています。これまで何度も説明している通り、ウォーターフォール開発は最初に要件を決定し、基本的にはその要件通りに開発を進める手法です。計画通りに開発が進めばまったく問題ないものの、臨機応変さやスピード感が求められる開発には不向きとされています。しかし近年はWebサービスやスマホアプリなどユーザーの要望によって臨機応変な対応が求められるケースや、クライアント参加型で開発を進めながら仕様を決めていくようなケースも増えてきました。」とのことです。しかし、この様な論調には重要な視点が欠けているものと筆者は考えます。「ウォーターフォール開発」対「アジャイル開発」という対立構造では、対立にエネルギーを奪われ進歩がままならないのです。両者の長所を組合わせる「いいとこどり」は考えられないのでしょうか?例えば以下の様な組合せが考えられます。ゼロから開発する場合には「ウォーターフォール開発」で行ったとしても、その後の類似システムや仕様追加では、変更箇所についてアジャイル的に全員参加で検証し、最小変更単位で全体に適用するのです。もし不具合が発生するとしても、その原因は殆どの場合追加部分であり、解決までのスピードは遅くはならないはずです。開発モデルの選択の課題は、硬直した考えそのものである、と実感しています。

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